先ず、シニア検定テキスト第３版には２０６０年の人口分布予想図が加わりましたので、 １９７０年から２０１０年、２０３０年、そして、２０６０年の日本の人口分布を確認してください。

２０１７年１２月１日時点での日本の総人口は1億２６７０万人になり、同年において敬老の日現在６５歳以上の方々の総人数は３５１４万人に達し人口の①( (6, ６, 27.7, ２７.７))％に達しました。
これは医療が著しく発達したこと、長く戦争がなく平和が続いたこと、保険制度が盤石であるなど要因は沢山ありますが、まさに日本は世界一の寿命の長い国といえるでしょう。

しかし、日本では２０２５年に団塊の世代（第一次ベビーブーム）の方々が７５歳を迎えられます。
７５歳を超えると多くの方の心や身体にいろいろな不調が起こってきます。
そして、医療費や②( (7, ７, 介護保険))費全体を引き上げる原因にもなってきます。
超高齢社会はありがたい平和の象徴ですが、今後４０年近くは図が示すようにご高齢者の皆さまの絶対数が多いため、先の医療費、介護費の伸びとともに様々な問題が発生してきています。

６５歳をともに超える夫婦や親子間で行われる介護を③( (4, ４, 老々介護))と呼び増加の一途をたどっています。
さらに年齢が上がるとともに認知症同士で暮らしておられるケースもあり認認介護などの言葉も生まれています。
そして、今や2000万人に迫りくる一人暮らし④( (3, ３, 独居問題))もあります。
その後訪れるかもしれない孤独死も他人事ではありません。
また、壊れても修理されない家や放置された家⑤( (5, ５, 空家))問題が浮上しており国土交通省は空家の放置にメスを入れています。

このような様々な社会問題も今後沢山発生してくるでしょう。
　また、高齢者人口がますます増える中、日本では３８万人にも及ぶ介護職の⑥( (10, １０, 人材不足))があります。
　国は、平成２９年度における技能実習生受け入れを決めるとともに、介護で働いてみえる皆様の処遇改善をおこなっています。
　また、ご両親等の介護のために自身の仕事を辞めざるを得ないことを介護離職といい、こちらも５０代の方々に増えています。
　一億総活躍社会の構想においては、今までの騎馬戦型で高齢者を支えられないほど人口が減った今、肩車型を試み、そして、お元気な高齢者⑦( (2, ２, アクティブシニア))の皆様に一日のわずかな時間でもお力をお借り出来れば。という考えもあります。
　シニア検定のテキストは文字を大きくし写真を豊富に掲載し、大変見やすく、活用しやすいテキストとなっております。
　多くのシニアの皆様に受験いただきご一緒に活動していただいています。

さて、　最近では高齢者の運転による交通事故も大きな社会問題になっています。
まさに認知症の問題が浮上しているのです。

今や日本における　認知症の方の人数は⑧( (9, ９, 700万, ７００万))人ともいわれています。
６５歳以上だけに限定すれば　約１９％が認知症と考えられます。
それに伴い徘徊や介護抵抗⑨( (8, ８, 昼夜逆転))失認失効など様々な問題が起きてきますが、交通事故は他の方まで巻き込んでしまう大きな問題です。
そこで７５歳以上の高齢ドライバーには道路交通法の改正により毎年の免許更新が義務付けられました。
そして、更新時その適正テストで問題があれば受診し、認知症と診断されれば免許証を返納しなくてはなりません。
しかし、交通網の発達していない地域では大きな問題となるでしょう。
認知症には対策があるのでしょうか？

　今、さかんに⑩( (1, １, 運動と頭))を同時に使うことや、引きこもらず社会参加することが、認知症予防につながると言われています。
　先ずは、認知症とはどんな病気か知りましょう！
また、早期発見・早期治療の大切さを知っておきましょう。
予防できる認知症もあるわけですから自らも努力し健康で長生きしたいものです。

今の日本では、公助・協助・自助に 加え①( (6, ６, 互助))が必要な時代だともいえるでしょう。
①とは、お互い支え合うということです。
②( (3, ３, 介護人材))の不足、介護財源の不足等の問題から介護のプロだけに頼れない今日、支え合って皆が天寿を全うしたいものです。
その為に「高齢者を知る」ことが、まさに必要になるでしょう。
これは自分自身の老いを受け入れ、より良い人生を歩むためにも必要です。

　さて、日本は高齢者が多いという問題だけでなく人口が減少しているという問題も抱えています。
　昨今では年間１３０万人の方がなくなっています。
２０３０年には１６０万人の方がなくなられるという③( (7, ７, 多死時代))が到来してきています。
更に生まれてくる子どもが少ない④( (8, ８, 少子化))問題も人口減に大きく関係しています。
つい昨年までは、日本全体で100万人誕生していた子どもたちですが、平２８年（２０１７年）には100万人を割り98万1000人近くに落ち込みました。
　未婚者が増えたことや晩婚化が影響しているわけですが、内閣府の予想では2048年前後には日本の人口は⑤( (9, ９, 一億))人を割るとされています。
　冒頭の４つ目の図がまさにその頃の日本を表しています。
　政府は『福祉は子供に!!』を実行し、子どもを持つ世帯にとっては⑥( (10, １０, 医療費))負担や保育、教育の負担がこれからも軽減されることでしょう。
　これにより一人の女性が子どもを生む合計特殊出生率が向上し、現状の1.45人から1.8人、2.08人へと増えていくことを願ってやみません。
　子どもを産み育てることは大変な作業です。
子育てにおいてもＳＯＳを早くキャッチし、皆で支え合いたいものです。

さて、高齢者問題に戻りましょう。
日本人の平均寿命は、女性が87歳強、男性が⑦( (4, ４, 80, ８０))歳強となりました。
今や人生100年時代が到来すると言われています。
しかし、ここで考えなくてはならないことは最後の⑧( (5, ５, 10, １０))年についてです。
90歳の自分を想像してみてください。
重い買い物ができますか？
若い時のように俊敏に動き、反応できますか？
いつまでも病気にならず健康でいられるという自信がありますか？
認知症も、明日は我が身かもしれません。
　そこで、シニア検定の一般過程では、誰にでもやってくる生理的⑨( (2, ２, 老化))現象や医師の説明を理解するために人体解剖生理の基礎を学習しています。
　また、高齢者の罹りやすい疾患や、今後利用する可能性のある⑩( (1, １, 介護保険))制度などにも触れています。

さて、高齢になられると起きてくる心や身体の様々な変化を確認しましょう。
耳は①( (10, １０, 高音))領域が聞き取りにくくなり、目には②( (1, １, 白内))障や老眼が発生してきます。
脳の細胞も減りますから年相応の③( (2, ２, 健忘))症や軽度な④( (9, ９, 認知機能))障害も起きて来るでしょう。
流動性知性はレベル低下し、素早く行動したり、判断したりしづらくなります。
骨ももろくなり筋肉も減り、転倒や⑤( (8, ８, 転落))が増えることにつながります。

　さて、血管も固くなり⑥( (6, ６, 動脈))硬化が発生します。
もちろん血圧も⑦( (7, ７, 高く))なります。
　心臓をはじめとする様々な臓器も少しづつレベル低下を起こしてゆきます。
　日本人に死亡原因の１位は⑧( (4, ４, がん))2位は心臓疾患、　3位は脳血管疾患や誤嚥による⑨( (5, ５, 肺炎))です。
是非、夏場の熱中症、冬場の脳梗塞、脳出血などに注意したいものです。
エアコンの使用や水分補給、そして冬場⑩( (3, ３, 寒い))と感じるシーンを減らすよう心掛けたいものです。
　老化や疾患について知識をより深めたいは、シニア検定一般過程でお待ちしております。

シニア検定ではコミュニケーションの方法についても確認します。
これらを知る事はこれからの日本社会に欠かせないことと考えます。
　優しい声で①( (9, ９, 笑顔))で、目線を合わせ、②( (1, １, ゆっくり))はっきり話すことがこれからの仕事や家庭生活に必要です。
周りの多くの方が、ご高齢者なのですから!
身振り③( (8, ８, 手振り))もつけましょう。
チラシや広告は④( (4, ４, 大きな))字で明暗のあるものにします。
もちろん室内の明かりの量も少なすぎては字もみえにくく足元の⑤( (7, ７, 安全のキープ))ができません。
　また、　高齢者の皆さまを様々なトラブルから守る方法も確認しましょう。
昨今、高齢者をだます、オレオレ⑥( (6, ６, 詐欺))や親族や介護職による⑦( (3, ３, 虐待))もよく報じられています。

また、どんどん仕組みの変わる介護保険制度の活用方法や⑧( (10, １０, 生活の支援))、相続問題や不動産売買に活用できる成人⑨( (5, ５, 後見人))制度などの社会制度も理解して見守り・アドバイスをしたいものです。
　これから更に、介護保険制度もタイトになります。
公助のみでなく⑩( (2, ２, 自助))、互助、共助の仕組みを活用して、これから40年間、日本を支えてゆきたいものです。